
家庭崩壊……経済的困窮……学費の納付にも事欠き、
援○交際にまで手を染めた越田雅美に群がる男達。孤立無援の少女の弱みにつけ込んだ卑劣な大人は、
前話『援交少女』で雅美を弄んだ教育委員=同級生加川勇太郎の父、
加川太堂ばかりではなかった。しかめつらしい顔で腕組みしながら、男はうなだれた雅美を見降ろしていた。
「僕だって教育に携わるプロだからね。
授業料何ヶ月も滞納しちゃうようなコは、アレコレ心配もしちゃうワケですよ」「大丈夫だよ越田君。僕は君の味方だ。君はこうするしかなかったんだよね」
その時から、校内校外を問わず平日休日の隔てもなく、
男と雅美の‘課外授業’は今日まで続いてきたのだった。防音施錠された放課後のカウンセリング室。
勇太郎との淡い交流をからかわれ、
反射的に自らの唇でその軽口を塞いだ雅美と舌をピチャピチャ絡み合わせながら、
男は繋がった下半身をグチュグチュこね回してほくそ笑む。―お前はもう半年前のおぼこな女学生じゃねぇんだよ―
―今さら清く美しい男女交際なんか出来るかっての―息子と同い歳の愛人の‘不貞’に気付いた時、
しかし加川太堂は泰然としたまま雅美を畳にねじ伏せ歪んだ笑みを浮かべた。「ズルい女狐も嫌いではないが、シモの緩い飼い犬には粗相をさせない躾けも必要だ」
雅美の、長い長い夜が始まる。
「ごめんなさいパパぁッ」「ゴめンなサいッッッ!!!」
吊るされ、鞭打たれ、貫かれながら……泣き叫び、喘ぎ悶え、乱れ崩れて…………
「パパ……私……は……」
溺れ堕ちていく雅美の変貌を、勇太郎は未だ知らない。
「俺は君が好きです。付き合ってください、越田雅美さん」









